スクエニ 350億の転換社債発行
スポンサードリンク スクウェア・エニックスは2015年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債の発行を決定しました。2005年11月に発行した社債の償還に備えての資金調達とのことですが、どうやらドラクエ9などの廉価版販売もその一環だったのかもしれません。
なお、この社債は買っても利息は付きません。その代わり転換社債ですので、株価が上がれば社債を株式に転換して、含み益を得ることが出来ます。しかし、これがなかなか一筋縄ではいかないようです。
まず、1株当たりの当期純利益が下がっていることです。利益が下がっているわけですから、当然株価も順当に下がっています。この状態で転換利益を狙うのは少々厳しい感がします。それだけなら得はしないが損もしない、とも言えるのですが、万一会社が倒産、ということになれば社債の価値は激減しますので、株券そのものよりリスクが少ないとはいえ、ノーリスクというわけにはいきません。
また、仮に株価が上がったとしても、130%コールオプション条項というものが立ちはだかります。今回の場合、転換価格は2500円とされていますが、その130%、つまり株価が3250円を30連続取引日(祝日がない場合で6週間)維持した場合、発行会社が社債の額面価格で繰り上げ償還することが出来る(株式に転換させないことが出来る)というとんでもない条項があります。
ですので、株価が上がることを予測するなら株そのものを買った方が含み益+配当が期待できますし、株価が下がることを予測するなら素直に貯蓄に回す方が得なので、投資家としてこの社債のメリットは極めて低いと思います。そのくせスクエニ自体にもあまりメリットがありませんので、いったい何のための社債なのか甚だ疑問です。
社債発行自体何ら問題ないですが、その内容に関してはファンドの提案を鵜呑みにして、食い物にされている感じがしないわけでもないです。