PS3 Move 問題点
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さて、なぜPlayStation Move モーションコントローラ(以下Move)の普及は一筋縄にはいかないのでしょうか。
まずはモーションコントローラーそのものに原因があります。モーションコントローラーは既にWiiに標準装備され、その面白さは周知の事実です。ですから、その面白さを改めて知らしめる必要はありませんが、一般ユーザーからすればこの体験をWii以外でわざわざする必要がないからです。そもそもWiiリモコンはソフトありきで開発されたのに対し、Moveは「取り敢えずコントローラを作りました。だからあとはソフトを作ってくださいね」というスタンス。これでは参入を表明したメーカーは多くとも、どれだけ実を結ぶのかとなれば‥‥です。
しかし、そんなことも些末な理由でしかありません。
もっと深刻なのはこのモーションコントローラーが標準装備ではない、ということです。標準でないコントローラーをわざわざ買うユーザーの割合は高くありませんし、メーカーもMoveに対応するソフトは絞り込むでしょう。もし、過半に普及するだろうと考える方がおられるとしたら、あまりにも楽観視し過ぎです。
良い例を一つ挙げましょう。ゲームキューブとWiiは極端な性能差はありません。ですので、ゲームキューブにWiiリモコンを別売りにすることも不可能ではなかったはずです。しかし、もしそれをしていたらどうなっていたでしょうか。Wiiリモコン+Wiiスポーツのコンボでそこそこ頑張れるでしょうが、300万本のセールスに至ることは到底考えられませんし、ゲームキューブが国内1000万台普及などとは夢のまた夢、あれから(2006年12月から)良くて100万台上積み出来る程度に終わっているでしょう。
勿論、PS3があと100万台しか売れないわけではありません。しかし、MoveがPS3の普及に寄与する割合は限定的だと言わざるを得ません。
但し、それは何もこのMoveだけの問題ではありません。XBOX360のナタルもそうですし、WiiのWiiモーションプラスも例外ではありません。逆に言えば対応ソフトが少ないのにもかかわらず、400万台前後を普及させているWiiFit(バランスWiiボード)が異常と言っても差し支えないでしょう。
あと価格の問題も見過ごせません。このコントローラーだけなら(予想で)5000円程度で発売出来るでしょうが、MoveにはPlayStation Eye(以下Eye)が必須となっています。極論を言えばEyeはPS3の周辺機器で、MoveはそのEyeの更に周辺機器なんです。しかもPlayStation Eyeは定価5000円となっており、トータル1万円の投資をしないと揃えることは出来ません。また、遊びの幅を広げるPlayStation Move サブコントローラ(以下サブコン)も別売りとなっており、おそらく2000円程度になると予想されます。因みにサブコンはジャイロも加速度センサーも装備されていませんので、ボクシングのように両手でモーションプレイを楽しむソフトをプレイするためにはMoveを二つ必要とします。この時点(Eye×1、Move×2、サブコン×1)で17000円。追加投資でこの価格は厳しいでしょう。
どうせならみんなのゴルフ最新作とのセット(Eye×1、Move×1、ソフト×1の同梱)で9980円とか、普及のための取り組みがあれば或いは、という可能性も秘めていることは確かです。
しかし、ソフトによって揃える周辺機器の数が異なる時点で、かなりのユーザーが置いてけぼりを喰らうでしょう。
やはり、Wiiのモーションコントローラーの成功を見て、本格的にWiiリモコンを解析したため、かなりの後れを取ったこと+標準装備でないことは、かなりのマイナス要素になると思います。